月曜日, 1月 19, 2015

【FoWTCG】総合ルール(の抜粋)に目を通しながらちょっとルールについて考えてみようクイズ。

総合ルールの引用元は、FORCE OF WILL総合ルールver. 4.03 最新更新:2014年12月15日です。上記リンクはpdf注意です。

※全ての解答は根拠も示してお願いします。このblogのコメントは余り見ていないので、手持ちのblogとかに解答を書いて頂いて、SkypeとかTwitterとかで頂けると話が早いかも。Twitterベタ書きすると、解答が拡散されてしまうかもしれないので、それは遠慮して頂けると助かります。

※正答出したからと言って何も出ません。

では行きます。

●同時にチェイスに置かれる誘発能力がどう言う挙動をするか?

では、まず総合ルールを読んでみましょう。

6.2.誘発能力のプレイ
誘発している誘発能力がある場合、それを選びます。
誘発している誘発能力が複数ある場合、以下の条件に従って誘発能力を選びます。
▶これがこの優先権処理の最初の誘発能力の選択である場合、ターンプレイヤーに誘発型能力の選択権が与えられます。そうでない場合、直前に誘発能力を選択する権利を得たプレイヤーでないプレイヤーに誘発型能力の選択権が与えられます。
▶誘発能力を選択する権利を得たプレイヤーは、自分がコントロールする、誘発している能力を1つ選びます。それがない場合は何もしません。
誘発している能力が選ばれた場合、それが適正にプレイできる場合はそれをプレイします。その後、それをプレイしたか否かに関わらず、その能力の誘発回数を1回減らします。
誘発している誘発能力が選択されたか、まだ誘発している誘発能力が残っている場合、この優先権処理を再び最初から実行します。

9.6.誘発能力
‘[常時] <効果>’または[スペル:詠唱待機]のカードのうち、その能力や[発動条
件]が何らかの事象の発生を条件とするもの、および[参戦]で示される能力は誘発能力です。誘発能力は常にゲームの状況を監視し、一定の条件が満たされた場合に、優先権処理中に自動的にプレイされます。
▶[参戦]で示される能力は、それが手札からカードとしてプレイされてチェイスエリアから場に出た場合、またはジャッジメントが解決されてそれがJルーラーとして場に置かれた場合に誘発条件を満たします。
誘発能力には、その誘発能力をプレイするための条件となる事象が指定されています。この事象を誘発条件と呼びます。ある誘発能力に指定されている誘発条件が1回発生した場合、その誘発能力の誘発回数は1回増えます。誘発回数が1以上である誘発能力は‘誘発済みである’ものとみなします。
▶詠唱待機エリアにある誘発能力である[スペル:詠唱待機]は、それが詠唱待機エリアに置かれたターン中は誘発回数が増えません。
優先権処理中、ルール処理がすべて終わった後、ターンプレイヤーは自分がコントローラーであるカードのいずれかの誘発能力の誘発回数が1以上であるかどうかを調べます。誘発回数が1以上の誘発能力がある場合、そのような誘発能力のうち1つを選んでプレイし、その誘発能力の誘発回数を1回減らします。その後、非ターンプレイヤーが同様の行為を行い、これを両方のプレイヤーに誘発済みである能力が残らなくなるまで繰り返します。
誘発済みの誘発能力は、何らかの効果によりプレイが禁止されていないかぎり必ずプレイされます。プレイしないことは選択できません。プレイすることを選択した誘発能力が何らかの効果によりプレイできない場合、その誘発能力はプレイせず、その誘発能力の誘発回数を1回減らします。
カードが領域から別な領域に移動することを誘発条件とする誘発能力があります。このような誘発能力がその移動したカード自身の情報や状態を参照する場合、以下に従ってその情報や状態を参照します。
▶そのカードが公開領域から非公開領域へ、あるいは非公開領域から公開領域へ移動した場合、公開領域でのそのカードを参照します。
▶そのカードがプレイグラウンドからプレイグラウンドでない領域へ移動した、あるいはプレイグラウンドでない領域からプレイグラウンドへ移動した場合、プレイグラウンドでのそのカードを参照します。
▶それ以外の領域間の移動の場合、移動先の領域でのそのカードを参照しま
す。
何らかの効果により、後の特定の事象を誘発条件とする誘発能力が作成されることがあります。このような誘発能力を遅発誘発能力と呼びます。
▶遅発誘発能力は、特にその効果により指定がない限り、その指定された事象1回に対してのみ誘発済みとなります。それ以降の同一の事象に対しては誘発済みとなりません。
▶遅発誘発能力を持つカードを参照する場合、その遅発誘発能力を作成した効果を持つ能力を持つカードを参照します。
誘発能力の中には、ゲーム中の特定の事象の実行ではなく、特定の事象の条件が満たされていることを誘発条件とするものがあります。このような誘発能力を条件誘発能力と呼びます。
▶条件誘発能力は、それが誘発済みでない状況でその誘発条件が発生している場合にのみ誘発済みになります。
何らかの理由で、誘発済みになった誘発能力をプレイする段階で、その能力を持つカードが誘発済みになった時点と異なる領域にいたり、そのカードがその誘発能力を失っていたり、その誘発能力が有効でなくなっていたりすることがあります。その場合でもその誘発能力はプレイされ処理されます。


‘[常時] <効果>’または[スペル:詠唱待機]のカードのうち、その能力や[発動条件]が何らかの事象の発生を条件とするもの

と誘発条件に関して少し曖昧な所があるのだけれども、誘発能力は

常にゲームの状況を監視し、一定の条件が満たされた場合に、優先権処理中に自動的にプレイされます。

と言う物であります。

(多分に「とき」なんて書かれている物は誘発条件だったりしますね。)

それを踏まえて。

Q1.「魔人ドラキュラ」によってダメージを与えられた「黄金竜 ジル・ド・レ」のコントローラーがその能力によって炎の魔石を3つ破棄した場合どうなるでしょうか?
魔人ドラキュラ
【常時】このターン、このカードによってダメージを与えられた対戦相手のリゾネイターが場から墓地に置かれたとき、それをあなたのコントロールで場に出す。それは本来の種族に加えて悪夢と吸血鬼を得る。


黄金竜 ジル・ド・レ
【常時】このカードが破壊されたとき、炎の魔石を3つ破棄してもよい。そうしたなら、このカードを墓地から場に戻す。

ヒントとしては、まず、これらの能力は両方とも誘発能力である事を前提とします。そして、墓地に置かれた時と破壊された時とではタイミングがほぼ同じです。

●優先権の有無とチェイスできるタイミング

では、まず総合ルールを読んでみましょう。

6.1.優先権処理の実行
優先権処理が実行される場合、以下に従って処理をします。
▶実行すべきルール処理がある場合、それを実行します。これは実行すべきルール処理がある間繰り返されます。
▶誘発している誘発能力を選択しプレイします。
▶優先権を持つプレイヤーが、優先権保有時に実行可能な行動を実行しま
す。
▶優先権処理の終結時に関する処理を行います。。

6.3.優先権保有時に実行可能な行動
優先権を持つプレイヤーは、以下を実行できます。
▶[スペル:詠唱破棄]カードをプレイする。▶自分がコントロールするカード1枚の[条件]能力をプレイする。
▶[発動条件]を満たしている自分の詠唱待機エリアの[スペル:詠唱待機]カードをプレイする。
▶《ヴァルハラ》ライフブレイクを実行する。
▶パスをする。
優先権を持つプレイヤーは、自分がターンプレイヤーで、現在がメインフェイズ
で、バトル中でなく、チェイスエリアが空の場合に、以下を実行できます。
▶リゾネイターカードやアディションカードや[スペル:詠唱]カードをプレイする。
▶バトルを開始する。
▶ジャッジメントを実行する。
▶手札の[スペル:詠唱待機]カードを自分の詠唱待機エリアに裏向きに置く。
▶魔石をコールする。

6.4.優先権処理の終結
優先権を持つプレイヤーが実行した行動により、以下の処理を行います。
▶ウィル能力をプレイしたまたは
[スペル:詠唱待機]を配置したまたはバトルを開始した場合、現在優先権を持っているプレイヤーが引き続き優先権を持ちます。
▶パスをして、それが両方のプレイヤーによる連続したパスである場合、チェイスエリアが空であるなら、優先権処理を完了します。そうでないなら、チェイスエリアのカードや能力のうち最も後からチェイスエリアに置かれたものを解決し、その後にルール処理を実行し、これをチェイスエリアのカードや能力をすべて解決するまで繰り返します。その後、ターンプレイヤーが優先権を得ます。
▶カードやウィル能力以外の能力をプレイするか、パスをしてかつそれが両方のプレイヤーによる連続したパスでない場合、現在優先権を持つプレイヤーの対戦相手が優先権を得ます。
優先権処理が完了していない場合、新たに優先権処理を開始します。

これらを踏まえると、

Q2.ターンプレイヤーが吸血鬼である「闇貴族 アルカード」をコントロールしている時に、「吸血鬼の下僕」を出しました。この時、「吸血鬼の下僕」が出たのにチェイスし、「闇貴族 アルカード」を対象にして除去を打って「闇貴族 アルカード」を破壊する事は出来るでしょうか?

「吸血鬼の下僕」
【常時】対戦相手が、あなたがコントロールする吸血鬼1体を対象に取ろうとするとき、可能ならば、このカードを対象にしなければならない。

Q3.ターンプレイヤーが特殊魔石を出しました。それにチェイスして「血染めの月」を破棄して、その特殊魔石を破壊しようとしました。この行動は可能でしょうか?

「血染めの月」」
【条件】このカードを破棄:対象の特殊魔石1つを破壊する。

と言う問題は解決出来るのではないかと思います。ヒントとしては、「吸血鬼の下僕」の【常時】は誘発能力ではないと言う事です。

●ルール処理と誘発能力の順番

では、まず総合ルールを読んでみましょう。

7.2.アディションのプレイ
ターンプレイヤーは、自分に優先権があり、メインフェイズであり、チェイスエリアが空の場合に、種類がアディションであるカードをプレイできます。
プレイヤーはアディションカードを1枚選び、それをカードのコストを支払ってプレイします。特に指示がない限り、プレイできるのはそのプレイヤーの手札にあるアディションカードのみです。
アディションカードのうち、[アディション:フィールド]でないカードはプレイ時に対象をとります。対象に選べるものは、[アディション:○○]で指定されたいずれかの場にある種類が○○であるカードです。
▶ルーラーエリアのJルーラーは、[アディション:Jルーラー]では対象にできません。
チェイスエリアのアディションカードが解決された場合、それはそのコントローラーの場に置かれます。それが[アディション:フィールド]でない場合、そのアディションカードは、その対象となったカードにアディションされた状態になります。
プレイヤーは、自分の場にある[アディション:フィールド]と同名のカードをプレイできません。何らかの理由である場にある[アディション:フィールド]と同名のカードがその場に置かれる場合、代わりにそれは置かれず、それがチェイスエリアからおかれる場合は持ち主の墓地に、そうでない場合はそれが現在ある領域に置かれます。

13.ルール処理
ゲーム中、特定の条件が発生している場合に、ルールにより行動が実行されることがあります。これをルール処理と呼びます。

13.1.敗北処理
ライフポイントが0以下のプレイヤーがいる場合、そのプレイヤーはルール処理によりゲームに敗北します。
直前のルール処理以降に、ドローフェイズにメインデッキからカードを引くことが
求められ、必要な枚数のカードが引けなかったプレイヤーがいる場合、そのプレイヤーはルール処理によりゲームに敗北します。
13.2.破壊処理
場にある〈J/リゾネイター〉に蓄積しているダメージがその〈J/リゾネイター〉の防御力以上である場合、その〈J/リゾネイター〉はルール処理により破壊されます。
場にある〈J/リゾネイター〉の防御力が0以下である場合、その〈J/リゾネイター〉はルール処理により破壊されます。
13.3.不正アディション処理
[アディション:場]でないアディションが場にあり、それにアディションされているカードが存在しない、またはそのアディションに本来アディションされるべきでな
いカードにアディションされている場合、そのアディションを墓地に置きます。
▶ルーラーエリアにあるJルーラーは、[アディション:Jルーラー]によりアディションされるべきカードではありません。
[アディション:場]でないアディションが場にあり、それが複数のカードのアディションされている場合、そのアディションのコントローラーはそれがアディションさ
れているカードを1つ選び、それ以外のカードとはアディションされていない状態になります。
13.4.《ヴァルハラ》ライフブレイクエリア超過処理
いずれかのライフブレイクエリアに、そのライフブレイクエリアの上限を超えた枚
数のカードが置かれている場合、そのライフブレイクエリアの一番下から上限枚数のカードを残し、それ以外のカードを墓地に置きます。
13.5.重複アディション処理
いずれか1つの場に同一のカード名を持つ[アディション:場]が複数ある場合、そのうち最も後からその場に置かれたカード1枚を選び、それ以外のカードを墓地に置きます。

では、それらを踏まえて、

Q4.達成カウンターの乗っていない「心を入れ忘れたブリキ人形」に「悪魔の呪い」を設置した場合、どうなるか?

「悪魔の呪い」
設置されているリゾネイターを【-200/-200】する。設置されているリゾネイターが場から墓地に置かれたとき、そのリゾネイターのコントローラーに500点のダメージを与える。

「心を入れ忘れたブリキ人形」
ATK/200 DEF/200
【常時】あなたのリゾネイターにアディションが設置されるか、あなたの場に[アディション:フィールド]が出たとき、このカードの上に達成カウンターを1つ置く。
【常時】このカードはこのカードの上に置かれている達成カウンター1つにつき、【+300/+300】される。

※解答は必要そうなら日本GPまでには出したいと思います。それまでは考えるが良いです。