水曜日, 8月 28, 2019

マジック:ザ・ギャザリング入門の入門。

マジック:ザ・ギャザリングにはウェルカム・デッキと言う物が存在する。

マジックの公認店で配布されているデッキで、これ一つで遊べる様になっている。
詳しくはマジック公式サイトのスタートガイドにあるが、このウェルカム・デッキを手に入れた状態の人の副読本として、このエントリは機能する様になっている。

また、このエントリはマジックのエッセンスに触れる事を最優先事項としてある為、ルール的に正確でない事柄などが書かれている場合がある。多分、これだけでは遊べないので、細かいルールが知りたい場合はマジック公式サイトの遊び方を見て欲しい。



では、始める。



マジックでは、各々のプレイヤーは凄い魔法使いになり、相手の魔法使いと決闘をする。
双方のライフポイントは20で、これを0にした方が勝つ。

とは言え、プレイヤーは魔法使い。
魔法は使えるけれども、直接攻撃相手を攻撃する事は出来ない。

そのため、効率良く相手を攻撃するために、モンスターの類を召喚して相手を殴らせるのである。






第一章:カードのプレイ



カードの真ん中左手辺りに「土地」とか「クリーチャー」とか「ソーサリー」とか「インスタント」とか「エンチャント-オーラ」とか書かれている筈なので、まずはそれを抜き出してみよう。
もし、貴方がウェルカム・デッキを持っていない場合、マジック公式サイトを参照の事。但しここでは、アーティファクトとプレインズウォーカーの説明はしない。

まずはクリーチャーを見て欲しい。

クリーチャーは前述の通り、これを召喚してこれに相手を殴らせるモンスターの事である。
右下に1/1とか3/3とか言った様なスラッシュで区切られた数字が2つあるかと思う。
これはクリーチャーの攻撃力とヒット・ポイントを示している。
左の数字が攻撃力であり、右の数字がヒット・ポイントである。
攻撃力はクリーチャーがプレイヤーを殴った時に、どれだけライフポイントを減らせるかを示している。
ヒット・ポイントの方はクリーチャーがプレイヤーを守った時に、これだけのダメージを受けると死んでしまうよ、と言う事を示している。
この攻撃力の事を「パワー」、ヒット・ポイントの事を「タフネス」と呼ぶ。

と言う訳でクリーチャーを召喚してみたいのだが、その為の召喚魔法を使うのはタダと言う訳にはいかず、その為のマジック・ポイントの様な物が必要になる。
それが、「マナ」と呼ばれるエネルギーである。

そこで、抜き出しているであろう土地を見て欲しい。
土地には、テキストが書かれておらず何か大きなシンボルの絵が描かれていると思う。
多分、おひさまのマークか、水滴のマーク、あるいはドクロのマーク、何か火がぐるぐるしてるマーク、木のマークのどれかが描かれていると思うのだが、これは、その土地が生み出せるマナの種類を示しているのである。

ウェルカム・デッキは実は5種類あって、それぞれが5つの色に対応している。
マジックには、おひさまの「白」・水滴の「青」・ドクロの「黒」・火がぐるぐるしている「赤」・木の「緑」の5つの色を持つマナが存在しているのである。
このマナの種類の細かい所は後述する。

じゃあ、その、召喚のために使うマナと言う物を生み出すにはどうしたら良いのか?
察しの良い人はそろそろ気付いているかもしれないが、土地からマナを生み出して使うのである。

マジックに於いて、使用済みである事を示す為に、使った印にカードを縦向きから横向きにする。
とりあえず、土地を1枚出してみて、横向きにしてみよう。
これで、マナが1個発生した事になる。
この横向きにする作業を「タップ」と言う。

では試しに土地を4つ抜き出して、4つタップしてみよう。
これで、マナが4つ発生した事になる。

ところで、さっきマナには5つの色があると言った。
では、その色が違うと言うのはどう言う事なのか?
ここで、もう一度クリーチャーを見て欲しい。

右上の所に、良く見ると土地に書いてあるのと同じシンボルの絵が描かれているのが見えるかと思う。
その絵が支払わなければならないマナの数と種類を示す。
と、同時に数字も書かれていると思う。
これは、何でも良いから払わなければならないマナを示す。
クリーチャーを召喚する為には、それらの合計の数のマナを支払わなければならない。

例えば、クリーチャーにおひさま・おひさま・2とか書かれていたら、それは白のマナ2つと何でも良いからマナを2つ支払えと言う事であり、その合計4マナを支払って、クリーチャーを召喚する事になる。
ドクロと1なら黒のマナ1つと何でも良いからマナを1つ支払えと言う意味。

これで、多分クリーチャーを召喚できるようになった筈。

じゃあ、他のカードは何なのか?

ソーサリーとインスタントはいわゆる魔法で、使ったら使い捨ての物である。
その差に関しては後程説明するが、マジックに於いて、魔法では、例えば、火の玉を作って相手の魔法使いに投げつけたり、逆にそれを防ぐ盾を張ったり、色々出来る。

エンチャント-オーラはウェルカムデッキに於いては基本的にクリーチャーを強くしたり弱くしたりする装備みたいな魔法だと思っていれば良いだろう。

それらを使うのにもマナが必要。
要は、土地以外の全部がマジック・パワーを使う魔法で、それらは召喚魔法といわゆる瞬間的な魔法、装備系の魔法に別れていると思ってもらえればほぼほぼ間違いなく、魔法を使うのにはマジック・パワーたるマナが必要だと思って貰えれば良いかと思う。
で、そのマジック・パワーたるマナを生み出すのは土地を使う必要があり、使った印として横向きにする、即ちタップする必要がある。

ここまでで、魔法の使い方は覚えられたと思う。



第二章:戦闘



じゃあ、今度はクリーチャーをどうやって殴らせるかのレクチャーに入ろうと思う。

最初にも言った通り、プレインズウォーカー同士の決闘に於いて、相手を倒すのに、クリーチャーに殴らせるのは割と効率の良い方法なのである。

今まで見た魔法を見て分かると思うけど、何しろソーサリーとインスタントは瞬間的な使い捨て呪文であるし、エンチャント-オーラはクリーチャーの強さを変える物だったりするのであって、そりゃまあ、召喚したらずっと居てくれるであろうクリーチャーに殴らせるのが効率良いよね、となる。

では、ここでクリーチャーを1枚抜き出して欲しい。
そして、攻撃したと言う事を示すためにタップしてみよう。
これで、相手を攻撃している事になり、相手が何もしなければパワーだけのダメージが相手のライフ・ポイントに与えられる。

クリーチャーでの攻撃は、何体ででも出来るが、自分の手番1回につき1回しか行う事が出来ない。
例えば、クリーチャーが3体いたらそれ全員で攻撃する事は出来るが、1体ずつ3回攻撃する事は出来ない。
また、攻撃出来るのは相手の魔法使いにだけで、クリーチャーに攻撃する事は出来ない。

じゃあ、このクリーチャーの攻撃を受けるしか手は無いのか、と言うとそんな事は無く、クリーチャーは魔法使いの盾にもなってくれるのだ。

「タップ状態」(使用済み)でないクリーチャーは、相手のクリーチャーが殴って来た時に、魔法使いの盾として防御してくれる。
どのクリーチャーでどのクリーチャーを防御して貰うのかは、防御側のプレイヤー自身で選ぶ事が出来る。
ちなみに、相手のクリーチャーが強そうと思ったら、複数のクリーチャーで1体のクリーチャーを防御する事も可能だ。

で、攻撃側のクリーチャーと防御側のクリーチャーは、お互いのパワー分のダメージをタフネスに与える。
そして、タフネス以上のダメージを受けたクリーチャーは死んでしまう。

例えば、1/1同士のクリーチャーで殴り合ったならば、それらは相打ちになるが、1/1と2/2の殴り合いならば1/1だけが死に2/2は生き残る。同様に2/1と1/2ならば相打ちになる。



第三章:フェイズ



マジックは将棋や囲碁みたいな、自分の手番と相手の手番を交互に行うゲームである。この手番の事を「ターン」と呼ぶ。
ターンは「フェイズ」と呼ばれる順番に従って進行される。

マジックは順番通りにフェイズとターンを進める事を繰り返すだけの単純なゲームであり、例外は存在しない。



第四章:スタック



ところで、ここまでの話の中で、まだ説明していない事が一つある。

マジックは魔法使い同士の決闘なので、魔法合戦も発生する。
その魔法合戦に於いては、相手が何の魔法を使ったかを見てから、どんな魔法を使うかを決める事が出来る。
それを再現する為のルールが「スタック」である。

魔法はマナを支払ったらすぐ使われるのではなく、一度相手の対応を待ってから使われる。

以前自分は、

火の玉を作って相手の魔法使いに投げつけたり、逆にそれを防ぐ盾を張ったり、色々出来る、と書いた。
これを例にしてスタックの説明をしようと思う。

まず、マナを支払って火の玉を作る魔法が使われる。
火の玉が作られようとしているのを見た相手は盾の魔法を使う。
先に盾が張られる。
後から火の玉が出来て投げつけたが、相手は盾があるので無傷。

これがスタックと言う事で起きる事象である。

簡単に言うと、

使われた魔法は一度相手の対応を待つ。
両方が何もしなくなったら最後に使われた魔法から発現する。

これだけである。





とまぁ、ざっくり駆け足でマジックのエッセンスだけ説明してみた。
勿論これはイメージを元にしたエッセンスなので、細かい事は省いてある。

マジックは難しい、と言うイメージを払拭し、何となく自分でも出来るんじゃないかな、と思わせたく、このエントリを書いたのだが、如何だったろうか?

これを読んだ貴方は、多分他の全くマジックを知らない人よりはマジックを知っている筈。
これからは、独学でマジックに触れても良いし、ティーチングキャラバンに出ても良いだろう。



と言う訳で、以下、独学向けの人のお勧めリンク。

入門者向け記事

スタートガイド
全くマジックに触れた事が無い人がまず読むべきはスタートガイドかと思われます。
多分、このエントリよりは細かく書いてあります。

how to play
遊び方。
基本的なルールはこれでチェック。

MTGWIKI ウェルカムデッキ
ウェルカムデッキの内容が書いてあります。

Mtgwiki 概説
初心者向けの概説。

プレインズウォーカーのしくみ
ここでは全然説明してもいないプレインズウォーカーと言うカードタイプに関する解説。

初心者向け記事

晴れる屋初心者向け記事
プレイングやルールの基礎について。

勝てるマジック
プレイングの基礎について。

beyond the basic
プレイングのもう少し上級者向けの所について。

その他

復帰プレイヤー向け記事
復帰勢はこれを見よう。

はじめようmtga
MTGAと言うパソコンでマジックを遊べるゲームの解説等のサイト。

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